フィジーク初心者必見!おすすめ団体と出場の流れ、審査基準を徹底解説!

こんにちは!

BEYOND中野店の早乙女(@saotome_takutoshi)です。

皆さんの中には、

フィジーク初心者だけど、コンテスト出てみたい

筋トレ続けて筋肉ついてきたから、フィジーク大会に出たい

このようにお考えの方もいるのではないでしょうか?

今回はそんな方に向けて、僕の経験もふまえて以下ポイントを解説してみたいと思います。

目次

フィジーク初心者向きの団体とは

フィジークを開催しているボディビル団体は複数ありますが、中でも初心者にもおすすめのものは下記の4つが挙げられます。

フィジークのおすすめ4団体

まずはJBBFから説明します。

JBBF

JBBF (JAPAN BODYBUILDING &FITNESS FEDERATION)は、1995年創設の最も歴史のあるボディビル団体です。

後述するFWJと比べると、ドーピングに非常に厳しい団体として知られており、抜き打ちで検査をされると言われています。

また、コンテスト自体も格式高いため、出場する選手も落ち着いた雰囲気のある方が多いです。

テレビにも出演している横川尚隆さん(現在は別団体に所属)や、なかやまきんに君の他、「ミライモンスター」にも出演した相澤隼人さんなど、特にボディビルに多くの有名選手が在籍しています。

最近ではJBBFがゴールドジムと共同主催している「MUSCLE GATE」が人気で、フィジーク初心者向けのカテゴリーもあります。

僕もJBBFの大会に参加した事があります。

JBBFについて詳しくは以下もご参考ください。

JBBFとは?大会優勝経験者が団体の概要やカテゴリー、出場方法について徹底解説!

JBBFのフィジーク階級

JBBFのフィジークは年齢で区切った後に、各年代をさらに身長で区切るという分け方です。

年齢身長
23歳以下級172cm以下級
172cm超級
40歳以下級168cm以下級
172cm以下級
176cm以下級
40歳超級172cm以下級
172cm超級

FWJ (旧NPCJ)

FWJ (Fittness World Japan)は、2015年創設と新設の団体ながらも、JBBFを凌ぐ勢いで人気を博している団体です。

その人気の秘訣はエンターテイメント性のある華やかな演出と、有名選手が多く出場していること、自由なポージングが挙げられます。

特にフィットネスブームの火付け役とも言える、筋トレYouTuberのカネキンさんやJINさん、ぷろたんさんなどが有名です。

最近ではフィジークの大会で好成績を残すと、「IFBBプロ」という称号を獲得することができます。

IFBBプロになることで世界最高峰のボディビルコンテストであるMr.Olympiaへの出場チャンスが得られたり、IFBBプロのみで行われるコンテストが東京で行われたりなどして話題を呼んでいます。

詳しくは以下もご参考ください。

FWJとは?NPCJとの違いや出場方法、カテゴリーを徹底解説!

IFBBプロとIFBBエリートプロの違いを徹底解説!特徴や取得方法、収入やその後についても紹介

FWJのフィジーク階級

階級身長
フィジークノービスチャレンジ165cm未満
168cm未満
170cm未満
173cm未満
175cm未満
175cm以上
フィジークノービス168cm未満
170cm未満
175cm未満
175cm以上
フィジーク170cm未満
175cm未満
175cm以上
マスターズ40歳以上

BEST BODY JAPAN

BEST BODY JAPAN (以下ベストボディ)は、「日本中・世界中が笑顔で満ち溢れ、そして心身共に健康的な生活を過ごすこと」という思いから設立されました。

他団体と比べると健康的な美しさや、爽やかなルックスを評価する傾向にあるため、筋肉量はJBBFやFWJと比べると劣ります。

実際、現在FWJやJBBFで活躍するトップ選手はベストボディで実績を積んでから、FWJやJBFFに移った方も数多くいます。

また、年齢ごとにカテゴリー分けされているため、中年男性でも入賞のチャンスがあります。

歌手の西川貴教さんがモデル部門のゴールドクラス(50-59歳)で優勝したことでも話題になりました。

ベストボディジャパンについては以下もご参考ください。

ベストボディジャパンについて認定ジャッジアドバイザー郡 勝比呂が徹底解説!

BEST BODY JAPANのフィジーク階級

部門年齢
ベストボディジャパン部門&モデルジャパン部門フレッシャーズクラス(18〜29歳)
ミドルクラス(30〜39歳)
マスターズクラス(40〜49歳)
ゴールドクラス(50〜59歳)
レジェンドクラス(60歳〜年齢無制限)
マッスルモデル&フィットネスモデル部門ミドルクラス(18〜39歳)
マスターズクラス(40歳〜年齢無制限)

SUMMER STYLE AWARD

SUMMER STYLE AWARD (以下SSA)は文字通り、夏が一番似合う男女を決める団体です。

ボディビルのカテゴリーはなく、フィジークが最も筋肉量の多いカテゴリーとなります。

そのためSSAのフィジークはレベルが高く、初心者にはその下のサーフモデルやスタイリッシュガイなどのカテゴリーがおすすめです。

また、独特のポージングがあるため、トレーニングに加えてポージングの練習も他団体よりも注力しなければなりません。

サマースタイルアワードについては以下もご参考ください。

「サマースタイルアワード」(サマスタ)とは?夏が一番似合う男性・女性を決める大会

SUMMER STYLE AWARDのフィジーク階級

部門身長
スタイリッシュガイ170cm以下
170〜176cm
176cm以上
サーフモデル人数によってクラス分けあり
スポーツモデル170cm以下
170〜176cm
176cm以上
ヘラクレス人数によってクラス分けあり
フィジーク人数によってクラス分けあり

フィジークの大会で賞金は出るの?

「フィジーク大会で賞金が出るの?」と思う方もいるでしょうが団体によります。

団体賞金
JBBFなし
FWJIFBB PROの大会で上位入賞するとある
BEST BODY JAPANなし
SUMMER STYLE AWARD決勝の上位三名のみあり

賞金が出る団体はFWJとSUMMER STYLE AWARDですが、いずれも非常に難易度が高いです。

特にFWJの場合、IFBB PROになるだけでも難しい上に、PROのみの戦いでさらに上位入賞が必要となります。

ですが、IFBB PROの世界一を決めるMr. Olympiaでは賞金が数百万円もらえるなど夢のある団体でもあります。

海外のフィジーク選手については以下もご参考ください!

世界的に有名な海外フィジーク選手7選!海外選手のyoutubeチャンネルもご紹介!

フィジーク初心者におすすめしたい団体

4つのボディビル団体を紹介してきましたが、そのレベルや出場者の数などを考慮すると、入賞の難易度はおおよそ以下のようなイメージになります。

FWJ>JBBF>SSA、ベストボディ

そのため、将来的にトップフィジーカーを目指すならFWJやJBBF、入賞を目指すならSSAやベストボディがおすすめです。

また、FWJはどの県の大会でも出場できますが、JBBFは在住の県や地方の大会にしか出られないため、よりたくさんの大会に出たいならFWJがベターでしょう。

自信がない時はカテゴリーを下げるのもおすすめ

まだ筋肉量に自信がなく、フィジークだと厳しいという場合はカテゴリーを下げるのもおすすめです。

最近ではタンクトップやジーンズを着用するカテゴリーもあり、これらはフィジークの入門とも言えるカテゴリーです。

大会の動画などを観て、「まだ自分には厳しいかもしれない」という場合は、これらのカテゴリーから始めるのもおすすめ。

フィジークの大会に出るまでの流れ

ここからは具体的に、フィジークの大会に出るまでの流れを紹介していきます。

3-4ヶ月前:大会申し込み

まずは、出場したい大会とカテゴリーの目星をつけます。

3ヶ月ほど前から大会申し込みが開始となりますが、4ヶ月前くらいから減量を始めましょう。

申し込み時は大会の規約を確認し、コスチュームの購入が必要など団体によって異なるルールを確認しておきます。

3ヶ月前-1週間前:食事制限・トレーニング・ポージング練習・日焼け

3ヶ月前から1週間前までは、食事制限とウエイトトレーニング、ポージング練習、日焼けを行います。

食事制限は減量1ヶ月目、2ヶ月目、3ヶ月目と徐々にカロリーを減らしていき、脂肪を減らしていきます。

ウエイトトレーニングは食事量が減る分、筋力が落ちていきますが、筋肉量を落とさないようできる限り、これまで通りの重量でトレーニングを行うよう努めましょう。

減量の進み具合が悪ければ有酸素運動も追加します。

また、食事制限とウエイトトレーニングの継続を基本とした上で、空いている時間でポージングの練習と日焼けも行いましょう。

ポージングや日焼けを疎かにすると、本番で変なポーズや色白な身体により、悪目立ちするおそれがあります。

ポージングは団体ごとに講習会もあるため初心者は参加するようにし、自分でも鏡の前で練習しましょう。

日焼けはタンニングマシンを活用し、できる限り肌を焼いた状態で出ることで筋肉の溝が見えやすくなります。

フィジーク体型を目指すためのトレーニングまとめ!食事から部位別まで徹底解説!

1週間前-当日:カーボ調整

1週間前くらいからカーボ(炭水化物)の量を調整していきます。

一般的には炭水化物を取らないカーボディプリートを行った後に、炭水化物を多く摂取するカーボローディングを行います。

詳しくはこちらの動画も参照ください。

また、大会当日には以下のものが必要となるので注意しましょう。

  • 出場証明書
  • 海パンなどのコスチューム
  • カーボアップ用の食事
  • 髪型を整えるための整髪料
  • プラスαでサンダル、ジップパーカー、ヨガマット

フィジークの大会での審査基準

フィジークの評価基準は、ボディビルと共通している点と相違点があります。

主な評価ポイントは下記の3つです。

脂肪は少なく筋肉量は多い

フィジークだけでなく、ボディビルにも当てはまりますが、いかに筋肉量を保ちながら脂肪を落とせているかが鍵となります。

フィジークの入門カテゴリーとなると、筋肉量が多すぎると逆に減点ともなりますが、筋肉量が多すぎると判断されることはフィジーク初心者にはほとんどないでしょう。

逆に筋肉量が多くても、腹筋の溝がはっきりと浮き出ていないような絞り具合だと評価されません。

初心者でも体脂肪率が5%くらいまでの絞りが入賞には必要となります。

広い肩幅と細いウエスト

フィジークがボディビルと異なる点は、Vシェイプと呼ばれる広い肩幅に細いウエスト体型が理想とされていることです。

肩幅を広くするには重点的な三角筋のトレーニングと、肩幅を広く見せるポージングが重要です。

また、ウエストは正面のシックスパックと側面の腹斜筋のカットを出しながら、身体を少し捻るようなポージングをすることで引き締まった細いウエストだと評価されます。

爽やかなルックスとステージング

評価ポイントの最優先事項はもちろん筋肉そのものですが、その魅せ方も重要です。

ワックスで整えられた爽やかな髪型と表情、筋肉のカットを綺麗に見せる力強いポージングを作り上げましょう。

フィジーク大会に出るまでの注意点

フィジーク大会に出るまでの注意点は下記の4つが挙げられます。

他団体の出場が禁止されている場合もある

JBBFなど団体によっては、他団体への出場を禁じている場合があります。

過去にはトップフィジーカーの田口順平選手がJBBFに所属しながら、FWJの大会に出場し、タイトル剥奪や出場禁止処分を受けたという事例もあります。

大会への申し込み前に規約を確認しておきましょう。

団体によってポージングが異なる

ポージングは団体によって全く異なります。

FWJはフロントポーズとバックポーズの2種類ですが、腹部に手を添えるのは片手でも両手でも良いなどポーズの縛りは緩いです。

一方、他団体は明確な決まりがあるので、個々の選手はポージングによって目立つことは難しいです。

特にSSA(サマースタイルアワード)はポージングの難易度が高いので初心者向きではありません。

自由にポージングしたいならFWJ、指定のシンプルなポーズで勝負したい場合はJ、BBFやベストボディジャパンがおすすめです。

体質によって減量のスピードは人それぞれ

大会が近づいているにも関わらず、減量が思うように進まないということも初心者には起こり得ます。

SNSやYouTubeで見ている人たちより、減量が遅いことに焦る気持ちもあるでしょう。

しかし、減量ペースは人それぞれです。正しい減量ができていれば減量2ヶ月目で停滞しても、3ヶ月目でグンと脂肪が落ちるということもあるのです。

もしも減量が間に合わないかもと思った場合は、HIITや下記で紹介しているVLCDなどを試してみましょう。

極端なカロリー制限は筋肉量を落とす

減量に慣れていないと消費カロリーに対して、適切な摂取カロリーを設定できておらず極端なカロリー制限になっている恐れがあります。基本的には1ヶ月で1-2kg落としていくのが適切な減量ペースです。

詳しくは下記の動画を参考ください。

万全に備えて初めてのフィジークを迎えよう

今回はフィジーク初心者におすすめのボディビル団体や、大会に出るまでの流れや、フィジーク大会での評価ポイントなどを紹介してきました。

初めての大会で気持ち良く大会を迎えるには、当日までの計画的な準備が欠かせません。

ぜひ本記事を参考に初めてのフィジークデビューを成功させましょう!

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この記事の監修者

早乙女拓駿 早乙女拓駿 BEYOND GYM中野店 代表トレーナー

大会実績:
2019 JBBFグアム親善ボディビル・フィットネス選手権優勝 🏆
2019 JBBF神奈川湘南オープン172+優勝 🏆
2018 BEST BODY JAPAN 地方大会優勝 🏆

保有資格:
スペインサッカー協会オフィシャル指導者ライセンスレベル1(日本では保有者100名)

監修者である早乙女が所属するパーソナルジムBEYOND公式サイト

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