2021年発足のフィジーク新団体APF( Asia Physique Federation)とは?

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こんにちは!

パーソナルトレーナーのKOHRIMAN(@kohriman)です!

日本でも、IFBBJBBFベストボディジャパンサマースタイルアワードなど、ボディビルフィジークなどのフィットネス大会を実施する団体はいくつかありますが、今回取り上げる「APF(Asia Physique Federation)」はその中でもかなり新しい団体です。

そんな訳で今回は、新設団体APFとはどういう団体でどのような特長があるのか?

そこで勝つために必要な筋トレ方法などについて解説しようと思います。

フィットネスに取り組んでいて大会への出場を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

目次

APFとは?

「APF」は、  Asia Physique Federation(アジア・フィジーク・フェデレーション)の頭文字をとったもので、日本国内のフィットネスイベントの運営団体です。

元々はNPCJという団体名だったのが、IFBBからの指令を受けて2021年6月26日からAPFという名称に変更されました。

しかし、ただ名称変更がされただけでなく、APFはNPCJとはまた別の異なる団体となっており、NPCJの時とはコンテストの内容も違っています。

また、APFではフィットネス文化のさらなる普及のため、初心者向けのカテゴリーを充実させているのが特徴です。

コンテストはメンズのフィジークやアスリートモデル、ウィメンズのアスリートモデル、ビキニなど様々なカテゴリーが用意されています。

詳しくは後述します。

APFの運用理念

APFでは、以下を運用理念として掲げ、日本全国で大会を実施しています。

  1. フィットネス競技を通じて、国籍や偏見などの人種差別をなくし、国民の健康促進、社会・文化の発展並びに国際親善に寄与する。
  2. ステージに立つことを1つの目標として、ご子息・ご息女やご家族一緒にチャレンジすることで、ご家庭内やお子様の成長・自立心を育てていくきっかけを創造する。
引用元:APF公式サイト

2023年に関しては、今年一発目の2月18日(土)東京都東大和市、東大和市民会館 ハミングホールを皮切りに、11月11日(土)浦安市文化会館をラストとして全国で20大会が予定されています。

APF2023年大会スケジュール
引用:APF公式サイト

詳しい大会スケジュールは以下公式サイトもご確認ください。

APFの大会概要とカテゴリー

APFは、IFBBプロリーグに属していない日本独自のフィットネス団体であり、人気のあるメンズフィジークを始め、筋トレ経験の浅い初心者の方でも参加できるカテゴリーが多く設定されています。

更に、他にもキッズカテゴリーやファミリーカテゴリーなど、他の団体にはないファミリー向けのカテゴリーがあるのも特徴です。

APFでは自然体が重視されるため、初心者でも比較的参加しやすく、その他の団体と比べても参加ハードルが低くなっています。

そんなAPFの具体的なカテゴリーは以下15カテゴリーです。

APFコンテスト全15カテゴリー

男性向けカテゴリー

メンズフィットネスモデル_MEN’S FITNESS MODEL

メンズアスリートモデルへの入門的な部門で、上半身はタンクトップ、下半身はジーンズやそれ相当のものを着用します。フィットネスコンテスト初心者の方でも参加できます。

  • 特徴
    • メンズアスリートモデルへの入門的な部門。
    • 上半身にはタンクトップ、下半身はジーンズやそれに準ずるウェアを爽やかに着こなし、さながらファッションモデルのような理想的な身体を競う。
  • 衣装
    • 上半身のAPFの規定ウェア。
    • 下半身はジーンズ、それに類するもの。もしくはハーフパンツでも可。
    • ベルト自由
    • シューズ着用は必須
    • アクセサリーは、結婚指輪・耳ピアスのみ着用可
  • 審査基準
    • フィットネスやスポーツで養われた自然体の逞しさ(過度な筋発達は当カテゴリーでは要求されない)。
    • シェイプされたボディ、爽やかなステージング、及びヘア、フェイス、ウェア、シューズのセンスなどを加味したトータルで評価。
クラシックサーフモデル_CLASSIC SURF MODEL

ショートボックスタイプのスイムウェアを着こなし細身で適度に発達した筋肉が求められます。

  • 特徴
    • 2022年3月~新カテゴリー。
    • 様々なカテゴリーへの入門的な部門。
  • 衣装
    • 素足
    • ショートボックスタイプのスイムウェア
  • 審査基準
    • フィットネスやスポーツで養われた、 細身で程よく筋肉が発達したバランスの良いモデルのような身体。
      • (脚を含む全身が評価対象になります。過度に発達した筋肉、低過ぎる体脂肪はカテゴリー違いで減点対象。
    • ビーチサイドやプールサイドが似合うスリムで メリハリのあるアウトライン、シェイプされたミッドセクション。
    • 脚、爽やかなステージング、フェイス、ヘアスタイル、ウェアをトータルで評価する。
メンズアスリートモデル_MEN’S ATHLETE MODEL

フィジークへの入門部門であり、下半身はジーンズ又はそれに準ずるもの、上半身は裸で参加します。

ファッションモデルのような理想的な身体を披露します。

  • 特徴
    • フィジークへの入門的な部門
    • ジーンズやそれに準ずるウェアを爽やかに着こなし、さながらファッションモデルのような理想的な身体で競う
  • 衣装
    • ジーンズ、それに類するもの。もしくはハーフパンツタイプでも可
    • シューズ着用は必須
    • アクセサリーは、結婚指輪・耳ピアスのみ着用可
  • 審査基準
    • フィットネスやスポーツで養われた自然体の逞しさ(過度な筋発達は当カテゴリーでは要求されない)
    • 適度な筋量
    • シェイプされたボディ、爽やかなステージング、及びヘア、フェイス、ウェア、シューズのセンスなどを加味したトータルで評価
フィジークモデル_PHYSIQUE MODEL

特に人気があるカテゴリーがフィジークモデルで、基本ルールはメンズフィジークと同じです。

引き締まったかっこいい身体を披露し、ビーチで目を引く爽やかさが求められます。

減量を行なってバキバキの身体で臨みます。

  • 概要
    • 基本ルールはメンズフィジークと同様。
    • 引き締まった肉体を披露するとともに、ボードショーツ/サーフパンツ、立ち振る舞いに至るまで、カッコイイ メンズをステージで表現できるかが鍵となる部門。ビーチで目を引くカッコよさが重要。
    • クラスは出場人数によって公正を規す為、変動する場合がある
    • 2022年以降世代別フィジークモデルオーバーオール優勝者した選手の方
      • 2023年からは、フィジークモデルはジャパンクラシック:チャンピオンカテゴリーのみ出場可能。
    • ファーストタイマー(初心者)
      • APFコンテストにおいて人生で初めてフィジークコンテストに出場する選手のみ出場権利のあるクラス(他団体はカウントされません)
    • ニューカマークラス(初心者)
      • 2022年から世代別クラスで3位までに入賞した方は、同カテゴリーの再出場は出来ない。(4位以降であれば何度でも出場出来る)
    • ジェネレーションクラス(世代別)
      • ハイスクール(高校生・16~17歳の社会人)・カレッジ(短大、専門学校、大学・大学院・18~19歳の社会人)・クラス20(20代:20~29歳まで)・クラス30(30代:30~39歳まで)・クラス40(40代:40~49歳まで)・クラスOver50(50歳以上)
  • 衣装
    • 上半身は裸
    • 素足
    • アクセサリーは、結婚指輪・耳ピアスのみ着用可
    • チェックインにて水着チェック(ルール違反の水着は減点の対象) 規定パンツ:既製品のサーフパンツである事/既製品以外のロゴが入ったものはNG。加工していない(ウエスト調整は可)。
    • 下着は見えないように着用
  • 審査基準
    • ポージングは体全体の形やバランス、適度な筋量をアピールし、パーソナリティー(個々の魅力)を最大限に引き出すもの
    • 片手は腰に当てたポーズで静止(フロント&バックポーズは腰に手を当てないポーズも可)
スポーツモデル_SPORTS MODEL

スポーツモデルでは、全身の造形美を競います。

適度な筋肉量があってバランスの良い形、ポージングを含めたモデルらしい美しさが求められます。

参加人数によってクラス分けが行われます。

  • 概要
    • 全身の造形美を競う部門。
    • 適度な筋量が有り、しっかりシェイプされた体、ステージングを含めモデルらしいトータ ルの美しさを追求する競技。
    • 初心者から参加可能
    • 参加人数によりクラス分け有り。
  • 衣装
    • 推奨パンツ(購入が必要)
    • 三角ビキニ
    • アクセサリーは、結婚指輪・耳ピアスのみ着用可
    • 裸足
    • ゼッケンバッヂは審査員に見えやすいように付ける(左右どちらでも可)
  • 審査基準
    • 造形美、男性美、健康美、モデルをコンセプトとした適切な筋肉の発達による全体的な比 率、プロポーション
    • 体脂肪が少なく見えるような筋肉のセパレーション

引用:APF公式サイト

女性向け

ウィメンズフィットウェアモデル_WOMEN’S FITWEAR MODEL

2022年から開催される新カテゴリーで、フィットネスウェアとスニーカーを履いて出場します。

他のいろんなカテゴリーに参加したい人や初心者でも参加できます。

女性的な健康美だけでなくメイクや髪型、ウェアのセンスなどを総合的に判断します。

ウィメンズアスリートモデル_WOMEN’S ATHLETE MODEL

ウィメンズアスリートモデルは、腹筋を含め身体を見せる競技であり、今後ビキニに挑戦したい人の入門カテゴリーです。

女性的な美しさ、メイクや髪型など、トータルでジャッジします。

オフィシャルカラーリングのみOK、タンニングも自由に行えます。

ビキニモデル_BIKINI MODEL

ビキニを着用して出場します。

ビーチで目を引くような美しさ、女性らしいスタイルを競います。

過度な筋肉量や過度な減量は求められず、適度に引き締まった自然体の美しさが重要です。

そのため、ステージでのアクセサリーの着用も許可されています。

ランウェイモデルエリート_RUNWAY MODEL ELITE

ランウェイモデルエリートでは、肩や背中が露出されたボディラインが見えるドレスを着用します。

アクセサリーも着用可能で、+40歳以上のみのクラスです。

筋肉量や過度な減量は求められなく、フェミニムな美しさが審査基準になります。

ランウェイモデル(ショートドレス)_RUNWAY MODEL SHORT DRESS

女性の美しさを競う一般クラスであり、肩や背中が露出されるショート丈ドレスを着用します。

こちらも過度な筋肉量や減量は必要なく、引き締まった自然体の身体を含めウォーキングやステージ衣装など総合的に審査します。

アクセサリーも着用できます。

ランウェイモデル(ロングドレス)_RUNWAY MODEL LONG DRESS

ランウェイモデルロングドレスは、週に1~2回しかトレーニングできない人や大会初心者の方でも気軽に参加できます。

肩や背中が見えるロングドレスとハイヒールを着用し、アクセサリーの着用も可能です。

規定ポーズとしてフロントとバックがあります。

モノキニクラス_MONOKINI CLASS

指定モノキニビキニを購入し、ハイヒールを履いて参加します。

モデルをコンセプトに適度な筋肉量、引き締まった健康的な見た目、ポーズや自分に最適な肌の色や女性らしさなどが審査基準になります。

カラーは可能ですが、採点には加味されません。

スキニーファッショニスタ_SKINNY FASHIONISTA

スキニーファッショニスタでは、市販のスキニージーンズ、ハイヒール、クロップ又はシャツを着用します。

露出が少なく綺麗なボディラインを主に審査し、大会初心者の方でも気軽に参加できます。

適度な筋肉量や減量は要求されなく、スポーツで養われた健康美が見られます。

引用:APF公式サイト

ファミリー、キッズ向け

キッズフィジーク_KIDS PHYSIQUE

筋肉に焦点を当てるのではなく普段の運動の中で自然に培った身体づくりを披露します。

男の子、女の子ともにあります。

ファミリーフィジーク_FAMILY PHYSIQUE

親子で肉体を披露する部門で、家族揃って応援ができます。

カラーリングやオイルは禁止ですが、タンニングは可能です。

引用:APF公式サイト

APFの特長

パワフルな男性

上記のカテゴリー紹介で述べた通り、APFには子どもから大人まで様々なタイプのカテゴリーが用意されています。

フィットネスを通して、人種や国籍に関係なく国際親善に寄与すること、ご家族で共にチャレンジすることで子どもの成長や自立心を育てることを重要視しており、いわゆるフィットネスガチ勢だけでなく誰でも参加できるのです。

まだ大会に出れるくらいの筋肉ではないんだよね。。。

週2回しかトレーニングできない

このような人でもAPFでは大会に出場するハードルが低く、他の大会への入門的な場所としても向いています。

APFで勝つために必要なことは?

APFで勝つためには、どのカテゴリーに出場するか、また男性か女性かでも変わってきます。

例えば、男性向けでメンズフィットネスモデルなどの初心者向けであれば、大きな身体ではなくスポーツで培った自然体な身体が求められますし、一方でフィジークモデルではそれと比べると適度な筋肉量が必要です。

また、その筋肉を最大限アピールするためにはポージングやカラーリングなどの工夫も求められ、もちろん減量をして筋肉のカットや形をより鮮明に出すことも評価基準になります。

女性向けカテゴリーでは、ウィメンズアスリートモデルやウィメンズフィットネスモデルのような自然体の美しさが求められるものではメイクなどは重要視されませんが、ビキニクラスランウェイモデルなどではアクセサリーなどを含めた総合的な魅力が要ります。

どのカテゴリーに出場するかで求められることが異なりますので、カテゴリー概要をしっかり把握してそれに見合った身体作りを行いましょう。

APFで勝つための筋トレの方向性

APFカテゴリーの中でも、キッズ・メンズ・ウィメンズそれぞれの下記人気カテゴリーで勝つための筋トレの方向性を簡単に解説します。

キッズフィジーク

まず、キッズに関しては筋肉をつけることは意識しなくていいです。

幼児~小学生が対象であり、日頃からとにかく運動やスポーツを楽しませそこから得た健康的な身体を披露するだけです。

ポーズとしてフロント・バックがあり自由に得意なポーズでOKなので、子どもが好きなポーズをやらせてください。

サッカーや野球など子どもが好きなスポーツを何でも構いませんので、楽しませてあげることです。

フィジーク・ビキニモデル

フィジークモデルに関しては、ビーチでかっこいい誰もが憧れるような身体で、いわゆる細マッチョのような体型です。

ただし、細マッチョといっても人それぞれにイメージするものが異なるので、誰が見ても筋肉質な身体が求められると思っておきましょう。

服を着ていても、胸筋があるのがわかったり、腕を見ただけで筋肉の筋がくっきり見えていたり、トレーニングであれば最低でもベンチプレス100kgは目指したいものです。

また、フィジークモデルには下記の3部門があります。

  • ファーストタイマー:人生で初めて出場する
  • ニューカマークラス:同カテゴリーで4位以降
  • ジェネレーションクラス:年代によって分かれる

ファーストカマーは初心者ばかりなので、そこまで大きな筋肉の人はいないでしょう。

あなたがどこを目指すかによっても筋トレ方法は異なります。

ただ、フィジーク全般としていえるのは、上半身を全体的にバランスよく鍛える必要があるので、分割法での筋トレをおすすめします。

大きく、胸・肩・背中・腕・(脚)で、フィジークは下半身は評価されませんがスクワットなど脚を鍛えることで代謝が上がり減量もうまく進みますので、脚もできるだけやることを推奨します。

ビキニモデルに関しても、これはメンズのフィジークのような立ち位置で過度な筋肉量は求められませんが、競技者はかなり筋肉質です。

トレーニング方法としては、両者共通しており、女性の場合は重量が下がるとイメージしてもらっても構いません。

詳しくはこちらもご参考ください

フィジークについて更に詳しくは以下フィジーク特集もご参考ください!

フィジーク新団体APFのまとめ

今回は、新しいフィットネス団体「APF」に関する内容でした。

子どもと一緒に参加できたり、初心者の方でも出場できるカテゴリーが多数用意されていたりと、APFには他にはない魅力がたくさんあります。

ぜひ、フィットネスに興味がある人はここを目指して日々トレーニングに励んでください。

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この記事の監修者

郡 勝比呂(こおりかつひろ) 郡 勝比呂(こおりかつひろ) ジムフィールド代表

「稼げるトレーナー」を作るパーソナルトレーナー養成講師。ベストボディジャパン公認ジャッジアドバイザー。NESTA JAPANアシスタントディレクター。All About メンズスタイルオフィシャルガイド。「遊ぶように鍛える」ジムフィールド代表取締役CEO

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