フィジークとは?大会優勝経験者がボディビルとの違いから食事、有名選手まで徹底解説!

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こんにちは!

BEYOND中野店店長の早乙女(@saotome_takutoshi)です。

近年、ボディビル界隈で最も人気のあるのが「フィジーク」

筋トレに興味のある方ならもちろん、ない人でも一度は聞いたことのある名称だと思います。

今回は、メンズフィジークの大会にも何度か出場経験もある僕が、フィジークが具体的にどのような競技なのか?フィジーク体型になるにはどのようなトレーニングや食事が必要なのかを解説してみたいと思います。

フィジークの大会に出場してみたい方、フィジークをファンとして楽しみたい方のどちらにも役に立つ内容ですので、ご参考ください。

目次

フィジークとは

フィジークとはボディビルコンテストのカテゴリーの1つで、近年のフィットネスブームの火付け役とも言える人気競技です。

そのコンセプトは「海が最も似合う男」というもので、Vシェイプと呼ばれる広い肩幅と細いウエスト、引き締まった脚といった特徴を満たす身体が理想的とされています。

健康的な美しい筋肉が評価されるため、あまりに筋肉量が多いと逆に減点対象となってしまいます。また、ボードショーツを履くことで大腿部は隠れるため、脚もあまり評価されません

そんなフィジークですが、2008年にIFBB(国際ボディビル連盟)によって創設されました。

当初は、ボディビル競技の中で「フィットネス・モデル」(筋肉の質やプロポーション、バランスが評価される部門)と呼ばれる部門でしたが、その後、次第に独自の特徴を持つ競技として発展していきました。

そういった経緯もあり、フィジークではボディビルに比べて筋肉量よりも筋肉の質やバランスが重視され、選手の身体的特徴に合わせたボディを求められます。

日本でも、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)が主催する大会などで競技が行われており、数多くの選手が参加しています。

近年、筋トレYouTubeのパイオニアであるカネキンさんやJINさんがフィジークに出場している動画をYouTubeで公開してから、そのカッコよさが認知され年々出場者が増えていると言われています。

また、フィジーク競技には、フィジーク・プロというプロフェッショナルの部門があり、フィジーク・プロは、プロ選手として活動するために必要な資格を持っている選手が参加する部門で、世界中で開催されるIFBBプロリーグの大会に出場することができます。

カネキン選手
JIN選手

以下の記事ではフィジーク初心者の方にオススメな、フィジークの詳細情報(開催団体や、大会の出場する場合のノウハウ)を解説しているので、フィジークの大会などにも興味のある方は是非ご参考ください。

フィジークとボディビルとの違い ① 筋肉量とコスチューム

引用:
https://coolfitness.jp/king_yuasa_ifbb/
https://hominis.media/category/athlete/post6559/

フィジークもボディビルもコンテストの競技という点では共通していますが、その身体の特徴は全く異なります。

写真を見ての通り、ボディビルはボディビルパンツを履き、全身の筋肉量がどれだけ多いかで競います。

一方、フィジークではボードショーツを履き、脚が隠れるので主な審査対象は上半身です。

その他、フィジークではボードショーツのデザイン、髪型、表情など筋肉以外の面も評価されるのが特徴的です。

フィジークとボディビルでは筋肉量が大きく異なります。これはフィジークでは広い肩幅と細いウエスト、くっきりとしたシックスパックが評価される一方、ボディビルは全身の筋肉の重厚感や彫りの深さが評価されるからです。

また、ボディビルではボディビルパンツを履くことで太ももやお尻の筋肉も評価対象となるため、ボディビルダーとフィジーカーでは特に脚の筋肉量が大きな違いです。

フィジークで評価される肩幅の広さやウエストの細さは遺伝に左右される部分も大きいですが、ボディビルでは遺伝の影響を受けにくく、純粋な筋肉量と絞りで勝負できるのが魅力です。

フィジークとボディビルの違い ② ポージング

フィジークとボディビルはポージングも大きく異なります。フィジークはフロントポーズとバックポーズなど4種類程度ですが、ボディビルは10種類以上もあります。

ポージングにおいてもコンセプトの違いが反映されており、フィジークが筋肉の美しさをアピールしているのに対して、ボディビルはより力強いアピールをしているのが特徴。

下記の動画を見比べれば、その違いが如実に分かるのでご覧ください。

フィジークとボディビルの違い ③ 審査基準

ボディビルが純粋に筋肉のみを評価するのに対して、フィジークでは頭から足先まで全て含めたカッコよさで評価されます。筋肉だけでなく、ボードショーツのデザインとの相性や髪型、表情まで見られています。

そのためトップフィジーカーと呼ばれる選手たちはSNSやYouTubeでも日頃からカッコよさに気を配っており、それに憧れた人たちが新たに参入するという流れが起きています。

また、ボディビル団体の1つであるベストボディジャパンではSNSの投稿内容や会場での振る舞いまでもが評価対象となると言われています。

ボディビルの審査基準

ボディビルの審査基準
  • 筋肉の量
  • 絞り具合
  • 筋肉の付き方のバランス
  • 下半身も含めて前進審査対象になる

フィジークの審査基準

フィジークの審査基準
  • 筋肉の量
  • 絞り具合
  • 筋肉の付き方のバランス
  • 逆三角形の体
  • 顔、髪型
  • ボディビルのような大きすぎる筋肉は逆に減点対象
  • 下半身は隠れておりほとんど審査されない

フィジークとボディビルの違い ④トレーニング方法

フィジークとボディビルのどちらを目指すかによって、トレーニング方法も異なってきます。

フィジークであれば下半身が評価対象とならない分、より上半身にフォーカスします。

胸、背中、腹筋、肩など全ての筋肉をバランス良く鍛えることが重要です。

しかし、脚の筋肉は基礎代謝の向上に大きく関わるので上半身を鍛えながら、適度に脚も鍛える必要があります。

一方、ボディビルは上半身と下半身をバランス良く鍛える必要があります。

特に脚のカットは出にくいため、より脚を重点的にやる場合もあるでしょう。

ボディビルダーの方が筋肉量が多い分、扱う重量もフィジークより高重量となります。

トレーニングについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方は是非ご覧ください。

トレーニングについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方は是非ご覧ください。

女子のフィジークはボディビルに近い

女子のフィジークはどんな感じ?

と思う方もいるでしょう。

実は女子にはボディビルのカテゴリーがないことから、フィジークが最上級の筋肉量という扱いになります。

そのため、女子のフィジークは男子でいうボディビルにあたります。

それで言うと、男子のフィジークは女子でいうとビキニフィットネスというカテゴリーに特徴が似ています。

男子のフィジークと同様に、筋肉以外の髪型やコスチュームも評価のウエイトを占めているからです。

以下の記事でビキニフィットネスについて詳しく解説しているので、興味のある方はご覧ください。

フィジーク体型になるためのトレーニング

フィジークとボディビルはコンテストの審査基準が異なるため、日頃のトレーニングも相違点が多いです。

特にフィジークでは逆三角形の身体が評価されるため、背中や肩を重点的に鍛える必要があります。

その一方、大腿部はボードショーツで隠れるため、ボディビルほど脚を鍛えないという人もいます。

トレーニングについて詳しくは以下をご参考ください。

フィジークとボディビルのダブルエントリーはあり?

これまで紹介してきたようにフィジークとボディビルでは様々な違いがあります。

そのため、コンテストに出てみたい方の中には、

フィジークとボディビルのダブルエントリーはしない方がいい?

と考える方もいるでしょう。

確かにダブルエントリーして、どちらか片方しか評価されないこともありますが、両カテゴリーで優勝している方もいます。

しかし、ダブルエントリーの場合はフィジーク用とボディビル用の両方のポージングの練習時間が必要だったり、両方のコスチュームを用意しなければならなかったりと準備の手間が倍になります。

さらに当日のステージに立つ回数も倍になるので、食事や水分の調整が非常に大変です。

そのためフィジークである程度実績を積んできて筋肉量も十分にある人にはおすすめしますが、それ以外の方にはおすすめできません。

中間カテゴリー「クラシックフィジーク」も誕生

フィジークとボディビルには大きな隔たりがありますが、最近では中間に位置する「クラシックフィジーク」と呼ばれるカテゴリーが誕生しました。

これはボディビルパンツよりも少し長いショートショーツを着用し、ボディビルのポージングで競うというものです。

また、クラシックならではのバキュームポーズとクラシックポーズが大きな魅力で、評価項目の中でも重要視されています。

筋肉量はあくまでもフィジークとボディビルの中間なので、フィジークのシルエットを一回り大きくしたようなVシェイプが理想的と考えられています。

他にも規定においては、フィジークは身長、ボディビルは体重で分かれますが、クラシックフィジークでは身長・体重の両方で分かれています。

フィジーク体型になるための食事

食事という面では、フィジークもボディビルもほぼ共通しています。

フィジークでもボディビルでも食事方法は高タンパク、低脂質という点では共通しています。

大会の3-4ヶ月前から減量期、筋肉作りを優先する増量期に分かれています。

減量期の食事はいずれもおよそ2000-3000kcal程度になる場合が多いですが、増量期の場合は摂取カロリーに差が出ることもあります。100kgを超えるようなボディビルダーだと、増量中の摂取カロリーが10000kcalを超えることも。

しかし、最近ではフィジーカーも年々筋肉量の多い選手が増えてきており、その差が縮まりつつあります。

主な特徴は以下のものが挙げられます。

フィジークの食事のポイント
  • 増量期と減量期に分かれる
  • 低脂質・高タンパク質
  • 1日に何回も食事する
  • チートデイを設ける

フィジーク体型になるための食事については、詳しく解説しているので気になる方はご覧ください。

フィジークの有名日本人選手

近年、非常に人気のあるフィジークですが、その輪の中心にいるのがフィジーク界のトップ選手たちです。トップ選手の中にはYouTuberとしても人気のある選手が多く、その代表格が小池友仁(ジン)選手や、金子駿(カネキン)選手です。

詳しくは以下日本の有名男性フィジーク選手まとめの記事で、フィジーク界やYouTube界を中心に、どんな有名選手がいるか解説しているので、興味のある方はご覧ください。

フィジークの有名海外選手

出典:https://www.fitnesstipblog.com/brandon-hendrickson-diet-workout/

最近は日本人でも「IFBBプロ」と呼ばれるフィジークのプロ選手が増えてきています。

IFBBプロはプロ戦で上位入賞すると、Mr.Olympiaと呼ばれるフィジークの世界一を決める大会への出場資格が与えられます。

2021年は湯浅幸大選手がフィジーク選手として初のMr.Olympiaに出場し話題を呼びました。

今後、日本人のトップ選手達が戦うことにある海外選手を知っておくとフィジークがより楽しめるようになります。

以下記事では海外のトップで活躍しているフィジーク選手を紹介しているので、気になる方はこちらもご覧ください。

フィジークを理解してブームを楽しもう

今回はフィジークとはどんな競技なのか、ボディビルとはどう違うのか、フィジークにはどんな食事やトレーニングが必要なのか解説してきました。

フィジーク体型はボディビルほどの筋肉量は必要とされず、バランス良く健康的に美しい身体です。フィジークの大会には出なくとも、フィジーク体型を目指して鍛えることで女性ウケの良い身体に近づきます。

本記事を参考にフィジークに興味を持ち、「選手として出てみたい」「ファンとして楽しみたい」と思っていただければ嬉しいです!

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この記事の監修者

早乙女拓駿 早乙女拓駿 BEYOND GYM中野店 代表トレーナー

大会実績:
2019 JBBFグアム親善ボディビル・フィットネス選手権優勝 🏆
2019 JBBF神奈川湘南オープン172+優勝 🏆
2018 BEST BODY JAPAN 地方大会優勝 🏆

保有資格:
スペインサッカー協会オフィシャル指導者ライセンスレベル1(日本では保有者100名)

監修者である早乙女が所属するパーソナルジムBEYOND公式サイト

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