パーソナルトレーナーに資格はいる?5つの資格の違いや費用なども解説!

こんにちは!KOHRIMAN(@kohriman)です。   

「パーソナルトレーナーになるには資格はいるの?」「資格を取るにしても代表的な資格にはどんなものがあるの?」

今回はNESTA全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会の副理事でもある僕がこの疑問にお答え致します!

ジムでパーソナルトレーナーのプロフィールを見ると、そのほとんどが何らかの資格を有しています。

一方、パーソナルトレーナーの求人には「未経験でも可」と記載しているものもあり、「それなら資格なしでもいけそう」と思う方もいますよね。

そこで今回はパーソナルトレーナーの資格の必要性や、資格の種類ごとの概要や受験要件などを細かく解説していきます。

目次

パーソナルトレーナーに資格は必要?

パーソナルトレーナーは資格が必須ではなく、資格なしでも仕事は可能です。資格がなくても、ボディビルコンテストの入賞経験がある場合はその経験をアウトプットすれば筋肥大やダイエットの指導もできるでしょう。

ただし、長期的にトレーナーをやっていく上では欠かせないもので、実際の名トレーナーのほとんどが資格を保有しています。

また、大手のパーソナルジムは資格取得を応募条件にしている場合もあるので、自身が働きたいと思っているジムの応募要項を見て必要であれば取得しましょう。

パーソナルトレーナーが資格を取得するメリット

就活や集客に強い

就活でも集客でも、初対面でトレーナーがどれくらいの知識があるかを証明しづらいので資格がある方が有利です。

実際、片方が資格を持つトレーナーで、もう片方が資格をもたないトレーナーがいる場合、お客さんは普通に資格をもつトレーナーに指導してもらいたいと思うものです。

たとえ、資格なしで就職できたとしても、入ってから資格の勉強をして取得すべきでしょう。

トレーニングの基盤を確立できる

独学の勉強ではどうしても知識に偏りが生じ、メニュー作りでも自分がやっているメニューを基準に考えてしまいがちです。しかし、お客さんそれぞれの悩みに合ったメニューを提供すべきなので、これではいけません。

パーソナルトレーナーの資格を勉強することで、以下のような知識を体系的に学べます。

  • 解剖学
  • 各トレーニングのやり方
  • 栄養学
  • メニューの組み方
  • ケガの対処法

筆者はかつてNSCA-CPTの勉強をしていましたが、ジムで事故が起きた時の対応、怪我のメカニズムなど知識不足の部分がたくさんありました。

指導自体は筋トレが趣味の人だと資格の勉強をせずともできますが、それ以外の面では筆者のように知らない人も多いでしょう。

このようにパーソナルトレーナーとして働く上で知らないと困るようなものも数多くあるので資格取得は必要です。

代表的な資格の費用や難易度を解説

NESTA (全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)

出典:https://www.nesta-gfj.com/

NESTAは1992年発足のアメリカ発のパーソナルトレーナーの資格です。全世界80カ国で資格保有者がおり、日本のトレーナーの多くも取得しています。

受験要件

NESTAの受験要件は公式HPで下記のように記載されています。

 NESTA JAPAN(あるいは医学映像教育センター)にてPFTテキストを購入済み

※テキストのご購入・詳細はこちら
※他サイトからの購入、他人からの譲渡では受験できませんのでご注意ください。

CPR・AEDの技能に関して定期的なトレーニングを積んでいる(資格認定を受けていることが望ましい)

※MFA(メディック・ファースト・エイド®)、IEMA(国際救命救急協会)の講習を推奨しておりますので、お持ちでない方はご検討ください。
※定期的なトレーニングを積んでいる必要があります。受講の証明書等の提出は必要ありません。

日本国籍または、日本で就労可能な在留資格を有するもの

満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者

該当しない方は、以下の2つの方法で受験いただくことが可能です。

 次の1~4のうち、1つ以上の項目に該当する

  • 1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある
  • 1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある
  • 体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している
  • NESTAの認定する養成講座、養成コース(認定校・認定アカデミー含む)を受講済みである

※1~3をクリアされていない方は、NESTAの主催する養成講座・コースの受講が必要となります。
NESTAが認定していない養成コースを受講した場合、受験要件を満たさない可能性があります。
NESTA認定の養成コースであることをご確認の上、ご受講ください。

出典:https://www.nesta-gfj.com/pft/flow.html

受験費用

NESTAの受験費用は下記の通りです。

  • 教材費:13,600円(税込)
  • 事前講習受講料:15,000円(税込)
  • 認定試験受験料:7,500円(税込)
  • 受験・資格登録手数料:36,400円(税込)
  • 総額:72,500円(税込)

再受験は合格通知が届いてから可能で、最短で翌々月からの受験が可能です。再受験の費用は下記の通りです。

  • 試験のみで10,000円
  • 事前講習も受講で25,000円

また、資格取得後の有効期限は4年間で、その間にNESTAが提供する「継続教育プログラム」を受講し、規定の単位数を取得する必要があります。

更新手数料は20,000円、継続教育プログラムの受講費用は講座ごとに設定されるので注意しましょう。

難易度

NESTAの合格率は50〜60%程度と言われており、数人のトレーナーの方に聞いたところ「普通に筋トレしていれば取れるレベル」という声もありました。

試験は筆記で、全125門中100問の正解(80%)以上で合格です。

NSCA (National Strength and Conditioning Association)

出典:https://www.nsca-japan.or.jp/03_educate/erp.html

NSCAは1991年にアメリカで発足した団体で、NESTAと同様に取得している方が非常に多い資格です。

NSCA-CPTとNSCA-CSCSの2種類があり、NSCA-CPTは一般〜アスリートの指導向け、NSCA-CSCSはスポーツチームなどアスリートの指導向けです。

受験要件

NSCA-CPTとNSCA-CSCSの受験要件は以下のようになっています。

NSCA-CPT

  • NSCAジャパン会員である
  • 学位(学士・修士・博士)取得者、または高度専門士の称号の保持者
  • 有効なCPR/AEDの認定者(*)
  • CSCS認定試験 基礎科学セクションに合格
  • CSCS認定試験 実践/応用セクションに合格

NSCA-CSCS

  • NSCAジャパン会員である
  • 満18歳以上
  • 高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験(旧:大学入学検定試験)合格者
  • 有効なCPR/AEDの認定者(*)
  • NSCA-CPT認定試験に合格

(*)資格認定に有効なCPR/AEDの認定には条件があります。

受験費用

NSCA-CPTとNSCA-CSCSの受験費用はそれぞれ以下のようになっています。

NSCA-CPT

  • 入会費(正会員):13,200円(税込)
  • 入会費(学生会員):11,000円(税込)
  • NSCA-CPT認定試験受講料:46,000円(税込)
  • 正解員の総額:59,200(税込)
  • 学生会員の総額:57,000円(税込)

NSCA-CSCS

  • 入会費(正会員):13,200円(税込)
  • 入会費(学生会員):11,000円(税込)
  • NSCA-CPT認定試験受講料:46,000円(税込)
  • セクション受講料:34,000円(税込)
  • 正会員の総額:93,200円(税込)
  • 学生会員の総額:91,000円(税込)

難易度

2020年度の合格率はNSCA-CPTが75%、NSCA-CSCSが63.4%となっています。

JATI-ATI (日本トレーニング指導者協会)

出典:https://www.facebook.com/jati.jp/

JATI-ATIは日本トレーニング指導者協会が認定する資格です。スタンダードなJATI-ATI以外にも、JATI-AATI、JATI-SATIなどの上級資格も存在します。

受験要件

JATI-ATIの受験要件は以下のようになっています。

  • JATIに入会し個人正会員であること
  • 養成講習会の受講および事故学習課題の提出
  • 認定試験に合格

出典:https://jati.jp/license/acquisition.html

受験費用

JATI-ATIの受験費用は以下のようになっています。

  • 入会費:11,000円(税込)
  • 養成講習会 受講料一般科目:55,000円(税込)
  • 養成講習会 受講料専門科目:60,500円(税込)
  • トレーニング指導者認定試験 受講料一般・専門含む:33,000円(税込)
  • 総額:157,400円(税込)

難易度

JATIの合格率はばらつきがありますが、おおよそ60%程度です。公式ページで過去の試験の合格率が載っているので、気になる方はこちらからご覧ください。

JHCA (日本ホリスティックコンディショニング協会)

出典:https://www.j-holistic.org/page0002.html

JHCAは日本ホリスティックコンディショニング協会が運営している資格です。ウエイトトレーニングに加えて、ストレッチなどのコンディショニングにも重きをおいている資格です。

資格取得後に提携している大手フィットネスクラブでパーソナルトレーナーとして働ける店舗を紹介してもらえる特典もあります。

受験要件

JHCAの受験要件は下記の通りです。


① JHCA会員であること

② JHCA主催 「JHCAパーソナルトレーナー養成講習会」8日間・全4カリキュラムを受講修了した方。
※ 上記受講修了された方は、実技試験内にある「鍛錬度チェック」は、実施免除となります。

③ JHCA賛助会員「認定校」の体育大学、専門学校在校生については、運動指導の実践経験不足を考慮し、
※ 鍛錬度チェックにおいて、本協会の設定する基準重量をクリアできること。

出典:https://www.j-holistic.org/page443501.html

受験費用

JHCAの受験費用は下記の通りです。

受講料:16,500円(税込)

難易度

JHCAの難易度は60〜70%程度とされており、筆記試験の他トレーニングのフォームチェックも行われます。

JSPO−AT(日本スポーツ協会)

出典:https://www.japan-sports.or.jp/

JSPO–ATは日本スポーツ協会が認定しているアスレティックトレーナーの資格です。

他の資格と比べると非常に難易度が高いと言われている上に受講自体も、日本スポーツ協会からの推薦が必要と厳しいハードルがあります。

また、他の資格がウエイトトレーニングや栄養系など筋トレを趣味していればある程度対応できるものが多い中、JSPO–ATは怪我やコンディショニングに関する知識が求められます。

受験要件

JSPO–ATの受験要件は以下の通りです。

  • 受講する年の4月1日現在、満20歳以上の者で、JSPO、JSPO加盟団体(都道府県体育・スポーツ協会、
    中央競技団体等)及びJSPOが特に認める国内統轄競技団体(以下「加盟団体等」という。)
    から推薦され、受講者選考基準を満たす者
  • 受講有効期間内に講習の全日程に参加が可能である者
  • 受講内定後インターネットサービス「指導者マイページ」から申込が出来る者

受験費用

JSPO–ATの受験費用は以下の通りです。

  • 共通科目:22,000円(税込)
  • リファレンスブック代別途3,300円(税込)
  • 専門科目66,000円(税込) テキスト代含む
  • 総額:91,300円(税込)

免除・資格審査料等については別に定める。

また、知識確認テスト、実技確認テスト
理論試験、面談にかかる費用については別に定める。

難易度

JSPO–ATは非常に難しいとされており、合格率は30%程度とされています。

まとめ

今回はパーソナルトレーナーの資格の必要性について解説してみましたが、結論、資格は必須ではないですが、長期的にトレーナーとして活動するなら取得しておく事をオススメします。

また、難易度が高い資格もありますが難易度云々よりも資格を持っていること自体に価値があると思って良いでしょう。

もしも有名スポーツチームなどトップアスリートの指導をしたくなった時に難関資格に挑めばよいと思います。

今後の自分のトレーナーキャリアを見据えて、どの資格を取るのか取捨選択しましょう。

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この記事の監修者

郡 勝比呂(こおりかつひろ) 郡 勝比呂(こおりかつひろ) ジムフィールド代表

「稼げるトレーナー」を作るパーソナルトレーナー養成講師。ベストボディジャパン公認ジャッジアドバイザー。NESTA JAPANアシスタントディレクター。All About メンズスタイルオフィシャルガイド。「遊ぶように鍛える」ジムフィールド代表取締役CEO

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